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この項目では『ルーンファクトリー4』、『ルーンファクトリー4スペシャル』を取り扱っています。 判定はいずれも良作。 ルーンファクトリー4 ストーリー 概要 変更点 新要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 価格など ルーンファクトリー4スペシャル 概要(スペシャル) 改善点(スペシャル) 評価点(スペシャル) 問題点(スペシャル) 総評(スペシャル) 余談(スペシャル) ルーンファクトリー4 【るーんふぁくとりーふぉー】 ジャンル ファンタジー生活ゲーム 裏を見る 対応機種 ニンテンドー3DS 発売元 マーベラスAQL 開発元 ネバーランドカンパニー 発売日 2012年7月19日ガイドパック 2016年4月7日 定価 4,980円ガイドパック 5,200円(共に税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 3個 レーティング CERO A(全年齢対象) 配信 2013年1月24日/4,972円(税別)価格改定後 2017年10月26日/3,218円(税別) 判定 良作 ポイント 前作以上に快適な操作性と高い自由度舞台・キャラクター・物語の作り込みも秀逸婿候補増加の一方で、嫁候補は半減やり込み派には気になる荒削りな仕様 ルーンファクトリーシリーズリンク ストーリー ある月夜の晩、空から落ちてくるところから物語は幕を開ける。 主人公は運よく竜の上に落下。無事だったものの、記憶を失っていた。 名前以外何も思い出せない主人公は、竜の計らいにより城で生活する事になり、 かりそめの王子(姫)として国を発展させ、悩み事を解決し、作物を作りながら日常生活を送る。 あるとき、森へと冒険に出た主人公は巨大なモンスターに襲われる。 そのモンスターを倒すと、そこには何故か女の子が倒れていた。 なぜモンスターが人になったのか? 次々と起こる不可解な事件の真相は? 主人公は仲間たちと冒険や日常を繰り返すうち、自身の記憶に隠された秘密に近づいて行く…。 概要 本作は『ルーンファクトリー』シリーズとしては6作目(*1)となる。 ナンバリングタイトルは今までDSで発売されていたが、今作は初の3DSとなった。 グラフィックも、3DSへの変更に伴い向上している。 その他の基本要素・システムについては前作『ルーンファクトリー3』を踏襲しているので割愛し、主だった新要素・変更点を上げていく。 変更点 画面、グラフィック 前作までは、下が住民との会話や戦闘で使用されるメイン画面、上が地図が表示されるサブ画面だったが、今作では上画面が会話や戦闘が表示されるメイン画面に、下画面に地図などのサブ画面と、前作までとは逆になっている。 タッチスクリーンの下画面ではタッチすることによりリュックサックへの物の出し入れや、じょうろの残り水量の確認、ステータス(自分や仲間の強さ、仲良しの度合いなど)確認、専用魔法「エスケープ」の使用ができる。 イベントごとにアニメシーンが挿入される。 主人公 今作では『2』第二部、『オーシャンズ』に続いて女主人公を選択できるようになった。 これに伴い、『オーシャンズ』ではおまけ要素に近かった、婿候補となる男NPCが本格的に追加された。 ちなみに今作では異性主人公との結婚が出来ないが、これは男性主人公、女性主人公はどちらか一人しか存在しない世界であるため。(*2) 戦闘パート 武器カテゴリに「拳」が追加された。これにより『3』では特殊条件下でしか使用出来なかった格闘アクションが、気軽に使用できるようになった。 『3』の格闘攻撃は素手扱いのため鍛冶によるカスタマイズが出来ないという難点があったが、今回は拳系統の武器を装備しているので他の武器との差異が無くなった。 『3』では連れ歩ける住民およびモンスターは1人のみであったが、今作では2人まで連れ歩けるようになった。さらに『3』ではできなかった主人公の子供の連れ歩きも可能になった。 住民の戦闘AIも改善され、無効化・吸収される属性攻撃は使用せず、倒した敵を延々と攻撃し続けることも無くなった。 ルーンアビリティが4つまで装備できるようになり、多彩な攻撃を行うことができるようになった。 ステップが十字ボタン2回連打からRボタンに変わり、緊急回避として使いやすくなった。 属性攻撃に特殊効果がついた。 風属性武器は攻撃モーションが速いなど。 生産パート 今までのタイトルではアイテムは一つずつ生産していたのだが、今作では1種のアイテムをリュックが許す限りまとめて生産できるようになった。 ただし、消費RPの総和が最大RP以下になるようにしないと失敗する。また、作成レベルと推奨レベルの差が大きいと消費RPが増える仕様となり、消費RPが最大RPを上回っていると作成自体できない。足りてさえいれば、確実に成功する。 その為、3の時の様に運任せでは無くなり一時的な料理効果等で上限を上げ作成する事も出来る様になった。 また生産で6コマある要求素材枠の空き枠に適度なアイテムを投入することにより、追加効果を生み出すことが出来る。(アレンジ) アレンジ枠は3枠あり、3つまで好きな素材でカスタマイズできる。 例えば武器Aを制作するとして、その武器Aの材料の他にアレンジ素材として鉄(効果:防御+1)を加えて作成した場合、完成した武器Aはデフォルトの性能に加え、鉄の効果である防御+1を持った状態で完成する。 さらに今作では継承アレンジと呼ばれるシステムも存在する。装備品類を生産する時、既に完成している別の装備品をアレンジ素材として用いることにより、見た目は作成したアイテムだが性能だけアレンジ素材に用いたアイテムのものを引き継いだアイテムが完成する。これには独自の性能引継枠を使うため通常のアレンジ素材はいつも通り3つまで使用できる。 例えば武器Aを制作する際、完成している武器Bをアレンジ素材に使って制作した場合、完成品は見た目は武器Aだが性能は武器Bという結果になる。 これらのシステムの導入によってアイテム制作の自由性が飛躍的に高まり、装備に各々の趣味を存分に発揮できるようになった。 ただし今作からは鍛冶や調合などの合成作業でも、失敗すると使用した素材が消滅してしまうようになっている。 このため、料理以外の合成の作業でも、(特に貴重な物を使う時ほど)より慎重さが求められるようになった。 強化によって特殊な効果が発生する素材ができた。 武器が透明になる、レアドロップ率上昇、属性防御上昇など。 自分で作ったものが記録されるようになった。 自作の料理をNPCにプレゼントすると専用の反応がある。 新要素 オーダーシステム 主人公は王子(姫)として街を発展させて行く事になる。 特定の行動(敵を倒す・農作物を収穫する・祭で好成績を取るetc)をとると王子(姫)ポイントが増え、そのポイントを使って行動(オーダー)を起こすことができる。(*3) 特にクリア後に解禁されるエクストラオーダーはその内容から評価が高い。 自分の店 自分の店を持てるようになり、キャラクターにアイテムを売りつけられる様になった。 新スキルのお店スキルを使うことにより、アイテムを確実に売ったり、高く売ったりすることができる。 ただし、一つ売るのに時間単位で足止めされるため、テンポはよくない。自由な牧場ライフの一助として捉えるべきである。 恋人期間 嫁(婿)候補キャラクターとは一定好感度以上で付き合えるようになる。 付き合っている相手をデートに誘えるようになり、一部会話も変化する。恋人を連れ歩くと住民からの特別な反応も存在する。 複数人とも付き合えるが、恋人を連れ歩いてる状態で他の恋人と出会うと悲痛な反応が……(特にペナルティは無いが) 立ち絵 従来作にもあった水着姿の立ち絵に加え、パジャマ姿の立ち絵も追加されている。 ゲーム時間における夜の間、キャラクターはこのパジャマ立ち絵になっている。 ボスモンスターの捕獲 通常モンスターと同様に、一部を除いたボスモンスターを仲間にすることができるようになった。ただし、ボス毎に1,2種類しかない好みのアイテムでしか気を引けない上、通常モンスター同様失敗判定もある。 なんと今作では前作までのラスボスすらも仲間にできるようになってしまった。(ただし必要なアイテムが極めて入手困難なものばかりである) NPCとして登場するものと併せ、シリーズ通しての存在である四幻竜全てを連れ歩けるという、ある意味シリーズファンには嬉しい仕様である。 モンスター小屋に大型ボスモンスターを4体放り込むと画面が埋め尽くされてもはや何が何やら分からなくなる。というか、処理落ちすら発生するので注意。 評価点 生産 畑の仕様が変わり、豊作、凶作の時の収穫の増減が分かりやすくなった。 虫めがねによる畑のパラメータの詳細化。肥料の追加。上記の稼ぎ要素の強化など、強化、追加による農業要素全体の向上はイベントの増加などに比べれば地味だがとても重要な評価点だろう。 台風の被害が直接農作物を吹き飛ばすのではなく、畑のHPを下げるというものに変わった(0になると植わっている作物が消滅)。普段からHPを高く保つ、災害対策の農薬を撒く等の対策で被害をゼロに抑えることも可能になったのは嬉しい。 ストーリー ストーリーは全三部構成となっていて、シリーズの中でもかなり濃い内容となっている。 なお、『2』,『3』の様に結婚しなければストーリーが進まないということはない。恋愛要素を無視してエンディングに到達することも可能。 『3』のストーリーでは主人公とメインヒロインとモンスター側以外の住民はほとんど出番がなく空気状態だったが、今回はストーリー上の問題を住民全体で協力し、一人一人が何をすべきか考えるなど、出番がない住民はおらず町の住民全体での一体感が出ており評価が高い。 『2』,『3』のゲストキャラもメインストーリーに関わってくる。特に『2』のキャラはとても重要なファクターとなっている。 アースマイトとしての使命、ストーリーに出てくるとあるキャラなど、シリーズ経験者だとニヤリとできる部分が多い。 冒険 ストーリーが複数部構成になったことにより、ダンジョン数も大幅に増加した。 拠点となるセルフィアの町からダンジョンまでの道のりも冒険の対象に。『3』までの、町の四方に各季節のマップ+ラスダンというオーソドックスな構成から一気に世界が広がっている。 世界が広がった分の移動は、「飛行船」でフィールドやダンジョンごとにワープが可能とフォローされている。(*4) 同時に登場する敵や入手できる素材も増え、それが鍛冶装飾につながるためボリュームを感じられるだろう。 特定の行動を取ることでアイテムが貰えるマップや、月初にしか入れない隠しダンジョンなど、ストーリー攻略に関係のない小ネタも多彩。探索のモチベーションを高めてくれる。 街の住人との共闘が本格的にできるようになった。 主人公と同様に、武器や防具を自由にカスタマイズ可能。住人固有の能力と組み合わせて、さまざまな役割を持たせることができる。 レベルアップとともにAIや技も強化されるため、育成する楽しみがある。中にはレベルアップによってデメリット行動が強力な攻撃に変貌するキャラクターも。 子どもには親の得意技が遺伝する。最強のキャラを育成するために結婚相手を選ぶ、という楽しみ方もできる。 イベント 恋人とのイベントだけでなく、住民同士のイベントが充実している。 一つのイベントに大抵複数のキャラが関わってくるので、住民全体の仲の良さが伝わってくる。 『3』の恋人イベントは大抵最初が違うだけで終盤はコピペ展開だったが、今回は恋人と関わりが深い住民も加わり流れに閉塞感がなく、一人一人のイベントとして他イベントと被らずに出来ている。 デートイベントも行ける場所と会話での選択肢が増えている。雑貨屋にデートをすると恋人ごとに違うプレゼントも贈れて恋人の部屋に飾られるようになり、特殊会話も発生する。 特定の祭りの前日に恋人に話しかけると、特殊デートが発生する。もちろん特殊会話。 町をうろついているといきなり発生するサブイベントも多く、唐突に始まるドタバタ展開は住民を生き生きと感じさせる。 結婚後イベント、出産後イベントも増え、『3』での子供は連れ出せないし会話パターンも少なく家具呼ばわりされていたからこそ、今回の子供とのイベントはありがたかった。 連れ歩ける人数が2人に増え、子供も連れ歩けるようになったことで家族3人で冒険する事が出来るようになった。 キャラクター シリーズの特徴でもあるキャラクター描写の魅力は、本作でも健在。 前作「3」のように第一印象のインパクトがあるキャラは減ったが、今作の登場人物は掛け合いのセリフ回しでそれぞれの個性を際立たせており、恋愛要素を抜きにしても愛着が沸きやすい。 主人公が最初に出会うドラゴンのセルザウィードは、とある過去がきっかけで素のフランクな性格を隠し、住人の前では威厳のある振る舞いをするように努めている。そのギャップや終盤での活躍、特別な場面でのみ見られるもう一つの姿などから人気を博し、「結婚できないバグ(*5)」として名前が上がるほどに。 専用グラフィックが無いキャラクターの言動も個性的で、印象に残りやすい。中でも、過去作のとあるキャラクターとの関係を匂わせる「幻想のキリカ」はファンの間で語り草。 街の構造 本作の舞台となる街「セルフィア」は、利便性を可能な限り高めた上で、なおかつ狭さを感じない絶妙な構造をしている。街での生活が中心となるこのゲームでは、きわめて重要な評価点といえる。 街の中央に自宅があるため、どの施設へも短い移動距離で行ける(帰りはワープを使えば一瞬)。そのうえ1分とかからずに街を一周できるため、住人全員と会話して回ることも容易。 過去作でしばしば見られた、「街の中心部から離れた場所に住む住人」がいない。仲良し度を上げるためだけに遠くに行く必要がなくなった他、住民同士の交流シーンが見やすくなっている。 やりこみプレイヤーにとって重要な「季節の畑」は、飛行船を入手すれば街からダイレクトに移動できる。 ゲームとしての機能を損ねることなく、住民の生活模様をしっかり描いている。 たとえば、ほとんどの店には2名以上の店員がおり、一方が買い出しや昼食で店を離れている際は、もう一方が店番をするようになっている。唯一、最後までワンオペなのによく店を空ける住人がいるが、彼の店だけは無人で買い物ができるようになっている。 やりこみ要素 『3』で好評だった高難易度ダンジョンが今作にも登場する。 クリア後はオーダーで敵のレベルを上げる事が出来る。10段階まで上げる事が出来、元に戻すことも出来る。 『3』同様、敵味方共にレベル上限は10000を超える。今作ではスキルも一部を除き99を超えるので存分にやりこめる。 家具の自由設置 今作の家具類は持ち運び可能で、地続きになっていないダンジョンなどを除き、どこにでも家具が設置できるようになった。ボスフロアだろうが容赦なし。 収納箱・冷蔵庫・作業台・水場なども同様の扱いであり、収納箱などは中身が共有されており、店の直近に配置してやればわざわざ家に戻らなくてもよくなる。 同じ種類の家具を複数設置することも可能。また調理器具は全種類集めると機能を統合出来るようになり、いちいち使い分ける必要が無くなる。 その他 『3』でも充分多かった会話パターンがさらに増え、ボイス付きの台詞も増えた。 それどころか歌が入っているほど。はんはんふ~。 やりこみの増加に伴い、収納箱や冷蔵庫の貯蔵可能数も増加している。(*6) 料理の材料や鍛冶装飾素材の複数ストックが容易になったので、一度に行いたい強化でのスキルレベル上げや、不意の需要にも対応しやすくなっているのはうれしい。 病院での治療費が良心的になった。 『3』での治療費という名のぼったくりはハードモード限定になっており、最大値はイージーだと10,000G、ノーマルだと50,000Gと、とてもお安くなっている。 さらに、今回は恋人を連れている状態で治療を受けるとカップル割で半額になり、さらに運が良ければ治療費が無料になる。 しかし序盤での猶予期間(何回か治療費無料)が無くなったので、序盤の治療費は財布にややキツイ。 本作には一部過去作のBGMも使用されているが、ある家具を手に入れる事で、ゲーム中では未使用の過去作の曲も聴く事ができる。その曲数は全曲合計すると142曲。 『1』『2』『3』『フロンティア』『オーシャンズ』の春夏秋冬の各曲や戦闘曲やボス戦曲など、一通りのものが揃っている。 最近のゲームにしては珍しく、エリア間の移動などにおける画面の切り替わりも早い。ストレスを感じずサクサク行動できる。 データを2周目以降に引き継げるようになった。 条件を満たすと「オーダー」として引き継ぎ項目が出現し、新規データでそれをオーダーする事で前のデータからレベルやアイテム等の要素を1度だけ引き継ぐ事が可能。 このオーダーの出現条件はなかなか面倒ではあるが、このオーダーは「エクストラオーダー」という特殊なカテゴリであり、一度出現させれば今後の新規データでは最初から使えるようになる。 賛否両論点 キャラクター 嫁候補の数はシリーズで一番少なくなっている (*7)。 というのも女主人公の相手である婿候補が登場した為なのだが、嫁候補がほぼ半減される結果となり従来ファンにとっては寂しい事に。 プロデューサーのはしもとよしふみ氏は女性主人公・婿候補が導入された『オーシャンズ』にて「今までの男性主人公の相手は少なくする訳にはいかない」と発言していた。その為、これを引き合いに出して従来ファンの一部から不満の声が上がっている。 ただ、『オーシャンズ』は女主人公でのプレイがクリア後のみで婿候補もたった4人という限定的且つ実験的な要素だったという事情もある。今回は男女主人公制を本格的に導入し、ゲーム開始時点で性別が選択可能になったので、それぞれの相手を平等にするのは至極妥当であり、女性プレイヤーも恋愛要素を楽しみやすくなったという点では間口が広がったのは確かである。 そもそもシリーズ源流である牧場物語シリーズは随分前から『for ガール』版や男女主人公制を導入し、嫁候補と平等に婿候補も登場させているので、本シリーズが同様の流れになるも至って自然と言える。 旧作は男主人公と嫁候補の恋愛に一本化しており、ヒロインとの恋愛を楽しみたい男性プレイヤーがシリーズのメイン購買層として固まっていた事が不満の主な原因だろう。『オーシャンズ』時代に上記の発言があった事と、その一方で急な嫁候補の減少について何のフォローも無かったのも一因か。 実際、次回作『5』も同様の路線であり、ギャルゲー特化ではなく男女を平等にする方針となっている。 ファンには毎作品でネタにされつつも嘆かれている、魅力的なキャラにかかわらず主人公と結婚不可キャラの存在、通称「結婚出来ないバグ」(*8)も今作にある。しかし今作では、独身且つ意中の人もおらず、見た目年齢も他候補と大差なく、攻略対象として申し分ないキャラクターが二人結婚不可にされているので、より上記の不満が大きい。 片方はストーリー上特別な立ち位置であり、結婚できるようにすると物語の根幹を動かす必要が生じてしまうことから、ファンの希望を踏まえてもなお実装できなかったという経緯がある(*9) シリーズでお約束であった属性を持つキャラクターが一部存在しなくなったのも古参ファンの不満になりやすい。 それらとは関係ないが、『オーシャンズ』や『牧場物語』の一部タイトルと違って、主人公同士の恋愛が出来なくなった事は人によっては寂しく思うかもしれない。 同性のキャラクターに好意を寄せられる場面が度々ある。 男主人公でプレイしている場合は特に顕著に感じる。婿候補は日常会話で好意を寄せる場面が多いためか。 一部の好感度依存の会話を男女主人公で分けなかったことが原因であるように見えるのだが、会話によっては「男なのに可愛い」などの明らかに狙ったような会話やイベントがある場合も。 しかし、男女主人公どちらかでしか起こらないイベントや会話も一応ある。 嫌なキャラが居るなら無視すればいいのではないかと思うかもしれないが、好感度を上げないでおくにも下記のイベント発生条件や引継ぎのために特定・または全員のキャラクターの一定好感度が必要な場合があり、同性からの好意を回避することはほぼ不可能である。 クリア後まで男女主人公が身体を共有するという特殊な状況とは言え、『オーシャンズ』では女主人公と婿候補がいてもこのような自体は起こらなかったのだが…… シナリオの都合上、2部クリアまで好感度が一定以上上がらない婿候補キャラクターがいる。 後々好感度関係の依頼やそのキャラクターのイベント回収が面倒になる。 パロディ アイテムの説明文や住民との会話に露骨なパロディが見られる。 例えば武器の1つである「ツインネッギ」は説明文や性能を見るに、どう見ても初音ミク。 ツインネッギは『3』の時点でコレだったが、本作ではさらに説明文に「女主人公に似合う」という一文が追加されており、より露骨に(ミク・女主人公ともに髪型が緑髪ツインテールという共通点がある)。 量は豊富、ネタも豊富と割り切って見れば評価できる点ではあるが、一部ネタにはネットスラングなど世界観に全く合っていない物も存在する。(*10) レシピの変更 過去作で多数の素材アイテムを要求したアイテム、特に料理アイテムのレシピが簡略化されそのアイテムの製作が容易になっている。 しかし簡略化し過ぎているアイテムも。過去作では野菜や油など5個の素材を要求していた「野菜炒め」がなんと「キャベツ」1個で作れてしまう。キャベツだけの野菜炒めって…… 素材自体量産しやすいので中盤での稼ぎアイテムではあるのだが。また、アレンジとして追加の素材を加えられるので具だくさんの野菜炒めを作ることも一応可能である。 しかし中には逆に要求素材が追加され、作成が難しくなったものも存在する。(詳細は後述) BGM・ボスの過去作からの流用 1部こそオリジナルのBGM・ボスであるが、2部以降では過去作のボスキャラ・BGMの流用が殆どである。 集大成を謳っているためファンサービスと言ってしまえばそれまでだが、過去ボスによっては2部で登場し、更に3部で「(過去ボス名)2」としてステータス以外何も変わらず再登場する場合もある。 ただし、3部はいわゆるボスラッシュの形式になっているため、手抜きと感じる人は少ないと思われる。 問題点 バグ・フリーズ問題 + 後記出荷版、DL版では修正された重大なバグ 第2部をクリアしたり、出産(妊娠イベントから早くて一ヶ月程度で発生)したりするとイベントで時間が経過するのだが、第2部をクリアした日や、出産日がデートの日(祭日のイベントデートも該当)と重なっていると、恋人とのフラグがおかしくなり、広場で落ち合ってもデートにならず、話しかけても「広場にいこう」と言われるだけで別れる事すらできなくなる。この状態だと他の嫁・婿候補へのアプローチもできなくなる為、完全に詰んでしまう。 他にもキャラクターによって好物アイテムであるにもかかわらずそのアイテムをあげても好感度が上がらないバグがある とはいえ、きちんと対策すれば100%回避できるものがほとんどなので、そこまで警戒する必要はない。 2部のラスボスで仲間を2人連れているとある場面で非常にフリーズしやすい。原因は不明。 その他にも自宅に家具を多く置くと高確率でフリーズ。生活ゲーとしてこれはどうにかならなかったのだろうか。 異性への「好きです!」が成功したその日のうちに、別の異性にプロポーズすると翌日告白した異性を恋人に出来る。つまり、恋人と配偶者を同時に持ててしまう。 この状態でも結婚必須のサブイベントは発生するが、イベント完了後も恋人は婚約指輪を受け取ってくれない。しかしイベント中に結婚できるキャラの場合、既に配偶者がいても結婚できてしまう(ちなみにその場合、前の配偶者との結婚はなかったことにされる)。 + 後記出荷版、DL版でも修正されていない重大なバグ スキルの中に宝箱や隠しアイテムを開けると上昇する「探索スキル」について、本来であればこのスキルレベルが上がるほどドロップ品のレベルが高くなる確率が上がるのだが、バグによりスキルレベルを上げると逆にドロップ品のレベルが高くなる確率が下がってしまう。 そのせいで高レベル素材を要求される終盤になればなるほどアイテムのレベルが低いという状態になってしまう。 調査の依頼をされる前に最初のダンジョンをクリアしてしまうと、ある大事なキャラの会話が固定化されてしまう(*11)。 グラフィック・立体視 キャラモデリングの粗さは過去作に比べ改善されたものの、それでも他の3DSソフトと比べると劣るレベルである。 特にモンスターのモデリングはDS時代からの流用そのままで粗さが浮き彫りになっている。 フィールドグラフィックも過去作と全く代わり映えが無く、これはDSのゲームなのか? と錯覚してしまうレベルである。 本作は3DSの立体視に対応しているが、なんと一部フィールドで立体視の右目用と左目用の映像が逆転していたり、深度の順番が違っていたりするなどの明らかな設定ミスが見られる。スタッフはパッと見で分かるこの違和感に気付かなったのだろうか? 依頼・オーダー 依頼 特定依頼をクリアしないと開放されない作物の種・アイテムのレシピが多く、しかも一本道進行であるため依頼自体の強制・作業感が強くなってしまっている。 序盤の依頼はシリーズプレイヤーには分かりきったような事ばかりであり、序盤は1日に受けられる依頼は少ないため自由度が非常に低い。 終盤の依頼は3部にならないとクリアしづらい依頼が多く、後述するがその3部が中々発生しないために依頼進行が滞ってしまう。 特定モンスター撃破やアイテム収集などの自動生成依頼の報酬が非常に渋い。ゴミアイテムを渡され明らかに労力の無駄になることもしばしば。 過去作ではそういったゴミアイテムを大好物として受け取ってくれる相手が居た為そこまで無駄ではなかったのだが、今作ではそういったキャラが居なくなった。 オーダー 基本的に王子(姫)ポイントを消費するだけでオーダーできるのだが、一部オーダーには資金や資材(木材・石材)が別途必要になってしまう。オーダーによっては膨大な量の木材・石材を要求される。 過去作では資材は木材だけで十分だったのが石材までも必要になり、大量の数を要求するにもかかわらず資材箱には一度に9個しか入れられないため、石・木を割って資材にする→資材箱に入れるだけで日が暮れてしまうことも。 過去作では単なるお邪魔要素でしか無かった小石や大岩に役割を持たせたと好意的に解釈できなくも無いが…… 祭りの開催をオーダーすると、その日は後述のランダムイベントが発生しない。回避するにはイベントの中止をオーダーしなくてはならず、王子(姫)ポイントが必要になる。 アイテムやデータを引き継ぐオーダーには依頼をほぼすべて遂行する必要がある。中には前述の大量の石薪割りを要求されたり、全員のキャラクターを結婚可能な好感度(*12)にする必要があったりと引き継ぎまでには苦行を伴う。 しかもデータを引き継いでも結局ランダムイベントとは真っ向勝負しなくてはいけない。この点については次の項目で。 イベント サブイベントのランダム発生。 今作ではサブイベントの発生がランダム。 過去作では、好感度などの条件を満たした時点で発生していた。このランダム性自体は、キャラクターが生きていることの演出として自然なものではある。 問題は、キャラクターとの恋愛・結婚イベント、ストーリー進行に必要なサブイベント(3部発生)といった重要イベントまでランダム発生になってしまっていること。これにより、運が悪いと結婚したいキャラクターとの関係が思うように進展しなかったり、ストーリーの進行が足止めされてしまったりする。 大会前当日・各キャラクターの誕生日の前当日・サブイベント発生直後など絶対にイベントが発生しない日もあり、その条件がいまいち判然としない。またイベントが発生してからしばらくは他のイベントは発生しない。 ストーリーを進めないと遊べる範囲が広がらないので、普通にプレイして2部終了までに結婚するのは非常に難しい。にもかかわらず1部・2部で結婚子持ち前提・結婚済限定のテキストが存在する。(*13) 長時間プレイを要求されるシステムと早期攻略を要求されるシナリオが絶望的にまで噛み合っていない。結果、出来る事は少ないのにイベントだけを待つ必要があるという中だるみが発生してしまう。せめて重要イベントは発生優先度を付けるなどの対策が出来なかったのだろうか? イベント一つ一つの発生条件に、特定の複数キャラクターの好感度が関わっている。各イベントに必要な好感度のヒントはないため、あらゆるキャラクターの好感度を上げ続けなければいけない。 特に恋愛・結婚イベントでは、結婚したいキャラクターと全く関係ないようなキャラの好感度まで上げる必要がある。リアルといえばリアルだが、これまでは結婚したいキャラのみ好感度だけ上げればよかったため、過去作経験者にとって思わぬトラップとなっている。 狙ったサブイベントの発生率を上げる方法は、イベントと無関係なキャラの好感度を下げることだけ。見たいイベントに関わるキャラの人数が多い場合、もれなく他のイベントの発生率も上がってしまうので効果が薄い。 依頼にはご丁寧にもキャラクター全員の好感度を一定まで上げるものが存在しているが、これを達成すべく全員分の好感度を上げると狙ったイベントを発生させるのが難しくなってしまう。 恋愛イベント 今作はキャラクター個人のイベントは個人依頼方式だった過去作に比べて非常に少なく、中には個人イベントが結婚イベントの一つしかないキャラクターもいる。 イベントもランダムの為恋愛進行の過程が見えてこない。過去作では好感度ごとの依頼イベントにより恋愛の進行がよく分かったのだが。 その分恋人期間などの共通の恋愛イベントは多くなっているのだが、共通なのでやることそのものは全キャラほぼ同じである。 その他イベントの問題点 全体的にイベントの進行が遅い。少しの会話で次の日に持ち越されるイベントが多く、終了までに数日程度かかってしまう。 恋愛が関わらないイベントでは、住民のドタバタ劇に振り回されるだけで主人公の出番が少ないものも結構ある。このため、恋愛とメインストーリー以外で主人公の人柄を知れる機会が限られている。 イベントの中には翌日の19時以降を完全に潰す上に何度でも発生し、しかも関わるキャラが無闇に多いというトラップのごとき物もある(*14)一応、断るという選択肢はあるが、その場合は翌日に同じイベントが発生するので何時かは受けなければいけない。 UI関係 モンスター小屋の管理の改悪。 これまでのシリーズ作品では全てのモンスターに農業の手伝い指示を出すマネージャツールが存在したが今作では存在しない。 そのためモンスター一体一体にわざわざ指示を出す必要が発生してしまう、畑が1マップで無くなった弊害だろうか。 しかも本作のモンスター小屋は、畑一つあたり5部屋×2つ、合計10個の部屋に分かれている。小屋1つに入れるモンスターは限界があるので管理が面倒臭くなってしまった。 家具の使用が煩雑 収納箱や料理道具を調べた際、すぐに画面が切り替わらず、もう一度ボタンを押して選択肢を選ばなくてはならない。ゲーム中で何百回と行う操作なので、テンポを削ぐ要素として不評。過去作ではワンタッチで画面が変わった。 「ぶっこわす」や家具の持ち運びはこの選択肢から行える新要素だが、どちらも使用頻度が低いのでフォローにはなっていない。 アイテムスタックの変更。 アイテムをスタックする際同じアイテムはレベルごとにしかスタック出来なかった過去作と違い、レベルを無視してレベル降順にスタックされる。この状態で特定のレベルのアイテムを取り出すのには一々スタックを解体する必要がある。 装備品に加えて料理アイテムもスタックされなくなった。アレンジにより同名の料理でも効果が違うものを作れるようになったためだろうが、バターやジャムなどの中間食材も料理扱いでスタック出来ない為、これらを使った料理を量産しようとすると大量のこれらのアイテムがアイテム欄を埋め尽くすことになる。一度に大量のアイテムを生産出来るようになっただけに、この仕様変更はやや不便。 本作では出荷箱も収納系の家具同様中身を出し入れできるようになったのだが、そのため大量に料理や装備品を作ると収納枠が足りず1日では出荷しきれなくなってしまうことがある。 バックログ機能の未実装。 今回はシナリオが濃くキャラクターの個性が魅力的であるにもかかわらず、今どきのゲームには珍しくバックログが実装されていない。このためAボタンで読み飛ばしてしまうともう一度読み直すことができない。 結婚イベントやムービーはリプレイ可能だが、それ以外のメインイベントなどのリプレイ機能もなく物語を思い出すときにかなり不便である。 3部 シナリオでの3部は様々な面で問題点が多い。 メインストーリーにおいて唯一、ランダムイベントのクリアが進行条件となっている。そのせいで、運が悪いとイベントが発生するまでかなり待たされる。シナリオの内容的に2部終了後すぐに発生されても余韻もへったくれも無い内容ではあるのだが…。 2部までは常に急かされる内容のシナリオであるため、それに応えて早くクリアしてしまう場合が多い。そのため、3部がなかなか始まらないのにやきもきさせられる。 + そのシナリオ内容は…… 簡単に説明すれば「未来への方向性を示しそれへと進もうとしていたのに旧態依然に逆戻り」である。 「自己犠牲の否定」や「世界の摂理を覆してでも望みを叶える」といった主題は一貫しており、1部・2部の内容を否定するものではない。ただ、そのために取った手段が問題の先送りに過ぎないものだったので、結果として「1部・2部の戦いは何だったのか」という感想を抱く人が出てしまうことに。 敵の強さがやっつけレベルのパワーインフレを起こしている。 階層1つ上がるだけで防具が産廃になるのは日常茶飯事。今まで育ててきた仲間モンスターも3部のモンスターを仲間にしたほうが明らかに強く、育成が無駄になってしまう。 そして行く手を阻む即死級の高ダメージトラップ。一応属性ダメージであるため属性軽減装備を装備すれば突破出来る。過去作では余り使われなかった属性軽減装備をどうしても使わせたかったのだろうか? シリーズではレベルよりも装備が重要であったのだが今作ではそれが顕著に。全体的に 装備を変えて物理or魔法で殴るゲーム と化してしまっている。 3部に突入するあたりから4~5桁のステータスで殴り合うゲームと化す。それについていけない装備はどれほど2部までで活躍した装備であろうとほぼ戦力外になってしまう。逆に言えば、極端な例ではあるが、装備さえちゃんと作ればレベル1ですらクリア可能。それ程に装備が全て。 どんなにレベルを上げても装備が貧弱では殆ど戦えないためレベルを上げて育てる楽しみはない。 一応、3部に入る頃にはトリッキーな性能の装備も多数作れるようになっているため、プレイヤー各々の趣向や戦略が入り込む余地はある。 レベル上げがほぼ無意味であることに早く気付き、装備やアビリティの工夫を楽しむ方向に切り替えないと、3部攻略はかなりの苦行と化してしまう。 ラストが余りにもあっさりし過ぎている。スタッフロールも無く、「え? これで終わったの?」と思えてしまう程。 元々シナリオは2部で一応の決着が付いており、3部はその結末に納得できなかった人のためのオマケ、エピローグとしての側面が強い。 ただクリアしないと非常に強力で人気の高いキャラが仲間に加えられないため、人によっては見逃せない要素なのが痛い。 その他の問題点 序盤~中盤にかけて自由度が非常に低い。 前述したようにアンロックだらけのシステムのせいで常に行動が制限され、できる事が非常に少ない。難易度「ハード」で死のうものなら有り金を殆どふんだくられ行動がろくに出来なくなる。仮に攻略を進めてしまうと今度は急かされるシナリオが始まり、真面目に従っていると農業鍛冶をやる暇が少なくなってしまう。シナリオを進めないと登場しない結婚候補も存在する。 進めないといつまでたっても出来る事を増やせないため、自然と進めて急かされる方を選択するプレイヤーが多いと思われる。 主人公の王子(姫)設定が名目だけのものであり、王子(姫)らしいイベントが全く無い。 住民の中に本物の王子が居ることがオープニングで明かされており、主人公は身分の保証と引き換えに彼の仕事を肩代わりしているだけ。シナリオ上で王族の力が必要な時に活躍するのは本物の王子の方であり、主人公を王子(姫)扱いする必要性が無い。 畑のマスが従来の3×3から2×2に変わっているが、アイテムのスタックは9個のまま。そのため、種をチャージで一気に蒔くと4+4+1で1個余るようになってしまい、若干不自然になってしまった。 競技系の大会で一度優勝すると、翌年からは住民が高得点を叩きだすようになり、以降の優勝が難しくなってしまう(優勝ラインの上限が上昇する形なので、運が良ければ優勝できる)。 釣りの大会に限っては、あるキャラクターが1年目から高得点を叩きだすので、初見では優勝困難。 また、そのキャラクターは優勝ラインの上限があがると「システム的にプレイヤーが追いつけないスコア」を叩き出してくることもあるという徹底ぶり。 不遇な釣り要素。 農業しなくても釣りだけで稼げた『3』の反動か、今作での釣り要素に対する風当たりは非常に強い。 前述したようにあるキャラが無双するため大会では優勝しにくい。 ゴミ類の出現率が大きく上がり、連続でゴミが釣れる事が多い。 釣り竿のチャージが前作から大幅に弱体化。 魚料理のレシピが改悪。 料理レベルが上がったにもかかわらず出荷額が大幅に減額。例示するとイカの包丁料理である「イカ刺し」は『3』から今作で100G以上も値下がりしている。 過去作は魚単体で出来ていた焼き魚系料理が今作ではあるアイテムが1つ余分に必要になる。このアイテムを購入で済ませると出荷利益の減少、自前で賄うにはストーリー進行 樹木の育成で期間と手間が必要なため、特に序盤での金策やスキル上げに使うことは非常に難しくなっている。 サイズが可変になったため魚もスタック出来なくなった。 オーダーにより魚屋を呼び出すことが出来、これは今までに出荷した全種類の魚を販売してくれる。(*15) 釣り限定かつ、出荷しても買えないアイテムが存在するが、釣れる確率がかなり低い。 これらの過剰なテコ入れが原因で今作の釣りは稼ぎ目的はおろか、プレイする上で利用する必要性が薄い。究極的には、一部ボスモンスターの好物の魚を魚屋で購入できるように出荷用の一匹を釣り上げるためか、大会か、釣り限定アイテムを狙うかの三択でしか釣りをしないことにもなりかねない。 釣り一つだけとは思えない量の仕様変更っぷり。そもそも前作『3』の釣りにおいてまずかったのは「任意で好きな魚を釣り放題」だった事で、上位の釣り竿を使ってサクサク釣れるシステム自体は好評であり、スタッフが問題を把握できていなかったことがうかがえる。 農業周りの問題点 作物を育て収穫することで土壌が成長するというシステムが導入されたが成長が極めて遅く、計画的に狙わなければまず恩恵は感じることが出来ない。 デカ作物と呼ばれる、畑のみで作れて尚且つ店で買えず出荷額も高い、という物が追加されたが序盤では薬頼みな為出費が嵩みすぎて作るのが大変、後半になれば幾らでも作り放題だがその頃には別の方法で効率よく金策が出来るので、特定の用途(*16)と一部の調合、野菜大会以外に使い道が無く、ほとんど趣味の領域。 上級レシピパンの仕様改悪。 『3』ではレシピパンで全てのレシピを入手することができたのだが、今作では高ランクのレシピは終盤ダンジョン・依頼・上級レシピパンのみの入手である(*17)。 このうち上級レシピパンは隠しダンジョンのボスのドロップであるのだが、農具だけは下級農具レシピパンだけで全てのレシピが賄えるため、上級農具レシピパンは全くの産廃アイテムでドロップの外れ枠にしかなっていない。 さらにせっかく上級レシピパンを手に入れて高ランクレシピを手に入れても、レシピは引き継ぎできないので引き継ぐ前に作製しないといけない。 ここらへんもまた上級レシピパンの仕様と合っておらず、チグハグな印象を受ける。 水着立ち絵、パジャマ立ち絵のデザインが使い回し、それどころか手抜きレベル。 水着、パジャマの立ち絵が、キャラによっては見た目がただ色を変えただけになっている。立ち絵自体も首の部分が若干異次元絵になってしまっている。 過去作の水着立ち絵には拘りが感じられたのだが、今作は余りにも残念なクオリティである。(*18) 『4スペシャル』で改善。 絶望的に入手率の低いアイテムの存在。 エリア内の各地のオブジェクトを調べると日替わりで隠しアイテムを手に入れることができるが、その中で「極上きのこ」というアイテムは実質隠しアイテム限定で、非常に出現率が低い。(*19) 問題はこの隠しアイテムのテーブルが最初のゲーム開始時で固定であり、リセマラが無効であるという点。リセットしたところで同じアイテムが出てきてしまう。 具体的にはモンハン3Gのテーブルバグと似た仕様である。もっとも、あちらと違って絶対に入手できないということではないのだが…… なので入手するには日を改めてオブジェクトをチェックしに行き、なければ寝る…を繰り返すしかないが、(ゲーム内の時間で)10年経っても出てこない…という報告も。 極上きのこは素材に要求されるアイテムではなく、普通にプレイする上では問題ない。しかしゲーム内のトロフィーで「出荷率100%達成」という条件で出に入るものがあり、この「極上きのこ」のせいで獲得が非常に困難なものとなっている。 仲間モンスターを仲間にするときや、モンスターのアイテムドロップなど他のランダム性を要求するものはリセマラ可能だっただけに、この固定テーブルは痛い。 総評 システムが全体的に洗練され、ゲームのテンポが格段に向上。女性主人公の実装や婿候補の登場により女性にも遊びやすいゲームとなった。 その一方で、嫁候補の数の減少や、3Dグラフィック・立ち絵の粗さ、細かいバグや不便になった仕様など問題点もある。風呂敷を広げ、遊べる要素が非常に増えた一方で、一つ一つの作りが雑で劣化してしまっている印象は否めない。総合的な完成度の高い前作の方を高く評価するシリーズファンもいる。 とはいえ、本作にはそういった問題点を跳ね除けるだけの魅力がある。引き込まれるセリフ回し、戦闘や農業の快適さ・爽快感なども相まって、非常に熱中しやすい。本項目で問題点が多く挙げられているのは、そこに目が付くほど遊び込んだプレイヤーが多いことの裏返しでもある。 細かなチュートリアルや難易度調整などの親切設計もあり、シリーズ初心者でも安心して遊べる出来となっている。冒険から恋愛まで、やりこみ要素は非常に豊富。ハマれば最終的なプレイ時間は数百・数千時間にも達することだろう。 余談 コミカライズが雑誌「電撃マオウ」で展開され(既に終了)作品中のあるキャラをベースとしたオリジナルキャラクターが登場しているのだが、本作で特定の条件でそのキャラクターを見ることが出来る。 5周年記念作品ということで、ある場所でファンが書いたオリジナルイラストを鑑賞できるファンサービスが実装されている。 過去作のキャラクターも参戦しての壮絶なネタ合戦はシリーズファンなら必見である。 雑誌ニンテンドードリームでのはしもと氏へのインタビューで「フロンティア」「オーシャンズ」に登場したものの結婚不可だったキャラクターが嫁候補として登場する予定だったのだが削除されていたことが明らかになった。 2013年11月29日に開発元のネバーランドカンパニーが破産申請・全事業停止。 2018年でもニンテンドードリームなどでの漫画連載や後述の廉価版の発売など、何かしらの展開は続けられていた。 「Nintendo Direct 2019.2.14」にてNintendo Switchで『ルーンファクトリー4 スペシャル』及び『ルーンファクトリー5』が発表された。 『4スペシャル』は2019年7月25日に発売された。『5』は当初は2020年内発売予定だったものの21年春予定に変更、2021年5月20日(木)に発売された。 開発は、いずれもマーベラスの元執行役員(2018年退社)でルンファクシリーズの企画/原案/プロデューサーでもある、はしもとよしふみ氏が立ち上げたHAKAMA(株)が担当。 なお2018年初頭には、あるニュースサイトがマーベラスの特集をした際に、退社前の同氏へのインタビューを行ったネット記事が公開されていた。そこでは「ルーンファクトリー開発チームの全員とは今でも連絡を取っている。やろうと思えばいつでも続編は作れる(要約)」と前向きな発言をしており、それまで諦めが強かった『5』への期待が高まるきっかけとなった。 後に『5』が発売されると、実際の開発は前情報と異なりゲーム開発の下請けを専門に行う(株)ハイドが発表前から行っていたことが明らかになっている。 マーベラス開発の音ゲー『WACCA』に「この想いを乗せて」が収録されている。 『WACCA』稼動時点で発売前の『ルーンファクトリー4スペシャル』から収録という事になっている。 価格など 本作の販売本数20万本突破を受けて、2014年4月23日~同年5月7日にダウンロード版半額セールが実施された。 2015年9月16日には25万本を突破。再び半額セールが実施された。 発売前後に「ニンテンドードリーム(ニンドリ)」誌で本作の紹介漫画が連載されていたが、連載終了から2年近く経った後、2014年7月発売のニンドリに付録小冊子として全話再録された。『フロンティア』のキャラもゲスト出演している。 2016年4月7日には、5,200円で公式ガイドブックが付属する『ルーンファクトリー4 ガイドブックパック』が発売された。 2017年10月26日に『ルーンファクトリー4 ベスト・コレクション』として3,218円に価格改定され、さらに限定版として前作『3』やオリジナル・サウンドトラックが付属した『プラチナコレクション』が発売された。限定版とはいえ2017年にニンテンドーDSのソフトが再販されるのはかなり異例である。 前述したように後期出荷分で修正されたバグもあるので、確実に修正されているDL版の購入が推奨される。 [部分編集] ルーンファクトリー4スペシャル 【るーんふぁくとりーふぉーすぺりゃる】 ジャンル ファンタジー生活ゲーム 裏を見る 対応機種 NintendoSwitchプレイステーション4Xbox OneWindows(Steam) 発売元 マーベラスAQL 開発元 HAKAMA 発売日 【Switch】2019年7月25日 定価 4,980円 配信 【PS4/One】2021年12月7日【Win】2021年12月8日各3,600円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ 20個 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 良作 ポイント HD化した移植高難易度モードとキャラの掘り下げが追加システム面の改善は一部にとどまる ルーンファクトリーシリーズリンク 概要(スペシャル) 上記の余談項に書かれている通り開発元のネバーランドカンパニーが破産した為、続編が絶望視されていた中で発売された移植作。 ルーンファクトリーシリーズ初のSwitch作品。グラフィックがさらに向上。 DL専売だが初のPS4/One/Win(Steam)作品となった。PSハードはオーシャンズ以来。 改善点(スペシャル) 難易度「ヘル」の追加。 無印での難易度はイージー、ノーマル、ハードの3つであったが、ハードよりさらに難易度が高い「ヘル」が追加された。 敵のステータスがハードの時以上に上昇。攻撃頻度もさらに激しくなっており、プレイヤーを発見次第攻撃を仕掛けてくる。 スーパーアーマー特性(動作中に攻撃を受けても怯まない)が付いている攻撃の数が多くなっている。ハードの時以上に、射程の長い攻撃や魔法の重要度が増している。 新モード「しんこんモード」 結婚候補との結婚後に追加されるショートストーリー。 数十分から数時間で終わる。 本編では静止画の立ち絵だったが主人公と結婚候補はLive2D (*20)になっており表情がより豊かになっている。 このモードの為に追加されたムービーや一枚絵、ボイスが新録されている。 アナザーエピソードの追加 こちらはイラストとボイスで展開される、ドラマCD形式の話が見られる。 メインキャラの1人は無料だが、それ以外の結婚候補の話はDLCになっており一括700円が必要。 後に発売されたDL専売のハード版では初期収録済み。 バグの修正 探索スキルのレベルが上がるとドロップするアイテムのレベルが低くなるバグが修正されており、仕様通りスキルレベルが上がるとレベルが高いアイテムが入手しやすくなる。 その他フリーズするバグも修正されている。 評価点(スペシャル) しんこんモードで掘り下げられた結婚候補達 上記で挙げている通りLive2Dになった事や、ボイスが新録されたことによりキャラクター達の新しい一面が見られるようになった。本編では見せなかった表情や新しく追加された一枚絵は一見の価値あり。 ロード時間がほとんどない ソフトリセットは出来なくなったものの、Switchのゲームの中ではロードがかなり早くデータの読み込み以外ではロード時間が1秒未満とほぼ無しに等しい。スムーズにエリア移動出来る。 水着・パジャマ立ち絵の改善 大まかな形状はそのままに、キャラごとに異なる装飾や柄が追加された。各々の個性が表れたデザインとなっており、評価が高い。 セーブデータの大幅な増加 3DS版では3つしかなかったセーブデータが20個まで増加。 本作の結婚相手候補12人をコンプリートしても、まだ8枠も自由に使える。Switch版ならば本体のユーザーを追加する事でさらにセーブデータを増やせる。 第3部の開始が容易に 3DS版では第3部のスタートイベントが運が悪いとなかなか発生しなかったが、条件を満たした時点でほぼ確実に発生するようになった。 ただし問題点の項にある通りそれ以外のサブイベントは相変わらずランダム発生のままである。 とあるキャラクターの「アナザーエピソード」 + ネタバレあり 人気キャラクターにもかかわらず本編では結婚相手に選ぶことができなかったが、 このエピソードにおいてついに結婚イベントが描かれた。 結婚イベントの追加は『4スペシャル』発表当初から期待されていたものの、発売前の段階で「世界観を揺るがすおそれがあったので追加は断念した」と明かされていた。そんな中でのサプライズであったため、落胆していたファンの衝撃は大きく、一転して本作を高く評価するきっかけとなった。 問題点(スペシャル) 改善されなかった仕様。 基本的なゲームシステムやステータスにはほとんど手が加えられていないため、そういった部分に起因する問題点はそのまま残っている。3部以降のインフレもそのまま。 結婚に必要なサブイベントの発生もランダム仕様のまま。少数ながら、数年経過しても目当ての相手と結婚できないという報告も。 これを受けてか次回作ではサブイベントは特定地点で発生するようになり、任意にサブイベントを起こせるようになった。ただ、こちらはこちらで住民の生活状況やシナリオを無視してイベントが発生するため、一長一短となっている。 テキストの誤字・脱字の未修正がかなり残ってしまっている 助詞が抜けている、接尾語が連続している等かなりの数。 また、誤字・脱字ではないものの、敬語とタメ口が不規則に混ざっていて口調に違和感があったりするテキストも未修正のまま。 一部のアイテムの値段設定のミスもそのまま手つかず。 総評(スペシャル) 約7年振りに発売されたルーンファクトリーシリーズの移植。 不具合などが多く荒削りながらも独自の要素も多くコアなファンもいるルーンファクトリーシリーズ。同時期に完全新作の5の制作も発表されファンを安堵させた。 致命的なバグや仕様のミスは改善されており、キャラクターの掘り下げを中心とした追加要素も好評。 余談(スペシャル) 本作のデータを持っていると次回作『ルーンファクトリー5』に今作の結婚候補2名がゲストとして登場する。 一緒に冒険出来る他、彼らから受けた依頼をこなすと今作の主人公の衣装を貰える。 2021年秋にXSX/PS4/One/Win(Steam)版が発売されることがマーベラスの米国法人であるXseed Gamesから発表され、2021年12月7日に発売された(Windows版のみ2021年12月8日に発売された)。
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ルーンファクトリー2 part40-123,124 上記の通り過去スレpart40で投稿されましたが、 投稿者の意思によりwikiに収録していません。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/20128.html
登録日:2010/04/21(水) 00 42 35 更新日:2024/04/01 Mon 21 59 36NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 RF アプリ ギャルゲー ゲーム サービス終了 マーベラス ライブウェア ルーンファクトリー ルーンファクトリー外伝 AnotherDay 外伝 牧場物語 牧場物語モバイルライフ 牧場物語? 『ルーンファクトリー外伝』とは、公式携帯サイト『牧場物語モバイルライフ』にて有料配信されていた、牧場物語の名を借りたギャルゲーアプリである。 何?いままでもそうだった? 気にするな 内容はルーンファクトリー -新牧場物語-をそのままADVにした感じになっている。 本編ではかなり薄味…というかほとんどなかった恋愛イベントをアプリの形で配信と考えると分かりやすい。 攻略対象はヒロイン全11人+1の合計12人。 一つのアプリにつき100円+税。 auだと200円+税。 全員分のストーリーをプレイしたかったらこれが12人分になる。 ギガントの湯に換算すると、バリアが張られていない限り126回分風呂に入れる計算(auだと倍)になる。 配信がかなり遅れたりしていたものの、ルーンファクトリー2発売前になんとか完結した。 といってもそれぞれのストーリーに繋がりはあまり無いが。 ヒロイン3人ずつの分割配信で季節毎にストーリーは4部に分かれる。 イベントCGは一人につき6枚。 水着など本編では見られないものもある。 同じ季節のキャラクターのエンディングをすべて見るとCG一覧のページに行けるようになる。 リリースされた順番は サマートリロジー ロゼッタ編 ビアンカ編 タバサ編 オータムトリロジー トルテ編 シャロン編 メロディ編 ウインタートリロジー ミスト編 めい編 リネット編 スプリングトリロジー フィル編 ラピス編 セシリア編 夏・秋・冬・春の順になる。 まるで某アイドル育成ゲームのように上手く人気キャラクターがバラけている。 それはさておき メインヒロインであるカブ様がまさかの3部目の登場となった。 そしてロリコンのお友達が待ち望んだセシリー編が最後の最後でサプライズ登場。 事前に12人と人数発表はあったため感づいた人も多かったのではないだろうか? 人妻やショタやにーちゃんやオッサンやノイマンじゃなくて残念だったな!! 単体でもエンディングを迎えることは出来るが、結婚エンドを見るには同じ季節の他のヒロインのストーリーでフラグを立てる必要がある。 お目当ての娘と結婚したかったら他も買ってね(^p^) といったありがちな陰謀である。 ストーリー紹介は全員分記載するとかなり長くなるので割愛。 キャラクター紹介は筆者の主観で書かせてもらう。 ロゼッタ 良くも悪くも普通。 第一回目の配信キャラのためか印象が薄いと思われがちだが、思いきって冷たく当たってみよう……リュード死ね ビアンカ 典型的なツンデレ。 ニヤニヤ出来る。 重たくない。 タバサ 水着。 オッパイ。 同季節の他の二人には無いお色気担当。 トルテ イロイロ真面目に言ってるつもりなんだろうが笑いが込み上げてくる。 眼鏡を外し髪を降ろした彼女は最強。 シャロン 一日で即落とせる人。 イベントCGの顔の表情が一定でなんか怖い。 メロディ すごくカワイイんだけど立ち絵が怖い。 結婚前なので風呂に異常は無いはず。 サービスシーンは次回作へ持ち越し。 ミスト ご存知カブ様。 カブ姫様、カブ神様とも。 サンタコスプレも見せてくれる。 イベントCGで巨大なカブを嬉しそうに抱えるミスト……の横にいるラグナがカワイイ。 めい ロリババア。 多少違和感があるが、告白CGと結婚CGの表情がなんかエロい。 イベントCGは無いが釣竿でスカートを一本釣りされる。 リネット 本編では隠しキャラだが3部で登場。 オッパイ要員。 やっぱ眼帯は外しましょうよ。 カワイイじゃないですか少佐。 フィル 幼女に呪いをかけられた病弱な娘。 おや?本編より胸が…… 正統派ヒロイン的な扱い。 生え際が危ない。 ラピス ナースコスプレ。 オッパイ。 サービスシーンは次回作へ持ち越しとなった。 セシリア 通称セシリー。 他のストーリーで度々現れていたが、ルーンファクトリー2発売に先駆け、追加ヒロインとして登場。 プレイヤー達の願いの結晶。 ストーリーは悶絶モノ。 ラグナがロリコンと化す。 同じベッドで寝るシーンでのラグナの思考が危険。 通常エンドで水着を披露。 幼女のくせにケツがエロい。 結婚エンドはCG共に素晴らしいの一言。 バッドエンドは最高に悲しい。 続編として『Smile Once More』がリリースされている。 全四作品。 それぞれロゼッタ、メロディ、ミスト、ラピスの四人のヒロインの話。 続編と言うよりはプロポーズ前の話。 またしてもアプリ間でフラグを立てなければ特殊CGが見られない。 誰がどのヒロインに対応しているかは自分で確かめよう。 メロディのみ何故かサービスシーンが2つあるが、片方はどうしてもフィルの方に目が行ってしまうのはご愛敬。 こちらも合計ギガントの湯42回入れるくらいの値段(auだと(ry))。 セシリー「お兄ちゃん!追記・修正いっくよー!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] セシリア編だけ熱く語り過ぎワロタw -- 名無しさん (2013-10-09 02 18 36) これもうやれないのかなぁ…アプリとして再販して欲しい -- 名無しさん (2013-11-06 03 50 33) 名前 コメント
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ルーンファクトリー4 名前 コメント すべてのコメントを見る ↑上へ移動
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ルーンファクトリー ―新牧場物語― 出版社 メディアワークス 光栄 出版年月 2006年10月 2006年12月 ISBN 978-4-8402-3617-1 978-4-7758-0508-4 税込価格 1,540円 1,650円 ゲーム概要 2006年8月24日発売。ハードはDS。
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登録日:2010/03/08(月) 11 24 15 更新日:2023/09/07 Thu 00 36 44NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 11股可能 DS HDリマスター化 Nintendo Switch RF ……キスしてもいいか? 兄弟。 ここに建てた病院が逃げた もっと評価されるべき ようこそ!モンスターの町 イカ ゲーム シアレンス シアレンスでは普通 シアレンスの迷宮 シリーズ最高峰 ニンテンドーDS ネタが多すぎてタグに困る項目 ネタの宝庫 ネタキャラの巣窟 ネバーランドカンパニー ハーレム バグがない………だと←フリーズするよ←そんなものこのシリーズではバグにあらず ビューティフル! マグロ漁 マーベラス マーベラスエンターテイメント マーベラス! ルーンファクトリー ルーンファクトリー3 ルーンファクトリー3SP ルーンファクトリー3スペシャル レインボー! 不朽の名作 公式が病気 名作 四幻竜 奇人変人だらけの村 奇跡の復活 恋愛 戦闘 戦闘民族シアレンス人 最低(赤字)だわ! 汚名返上 濃すぎるキャラクター性 牧場物語 牧場<恋愛 現実におかえりくださーいっ! 結婚できないバグ 農奴の聖地 農奴ホイホイ 農業 魔境シアレンス ウフフフフ エ"ェーッ!? ―――花咲くシアレンスの町――― ―――ある雷鳴轟く豪雨の夜――― ある一軒の家に金のモコモコが降ってくる。 家の住人シアはモコモコを家に入れ手厚く看病した………… 翌日、モコモコが寝ていたベッドには一人の少年の姿。 例のごとく例によって記憶を失い混乱の中家から飛び出す。 この日からシアレンスの物語が始まる………… ルーンファクトリー(シリーズ)のナンバリング3作目。 システムとしては従来と同じく自宅にある畑やダンジョンにある畑で作物などを育てたりしながらお金を貯める。 モンスターと戦いレベルを上げたり仲間にしながらボスを倒す。 掲示板やポストの依頼をこなして住民と仲良くなる。 これらを行いストーリーを進めていくのが基本的な流れである。 また前作であった種メーカーはないので、イチゴを種にして荒稼ぎを出来なくなった。 これにより作物を種にしにくくなったので高レベルの作物を育てるのは少し面倒になった。 …が釣り兄妹と仲良くなると一変。 マグロを放流してもらえるようになると1日で100万Gを稼ぐ事も可能になる。 そのせいか「マグロファクトリー、ご期待ください。」 になりやすい。 ただイオンかカルロス狙いでなければ、その頃には酪農で日々の暮らしには困らないくらい稼げているだろうが。 2023年3月2日に、Nintendo Switchで新たな追加要素を搭載したHDリマスターとして『ルーンファクトリー3スペシャル』が発売。 台風頻度の調整やアップデートで収納の容量が拡張されるなど遊びやすく調整されている。 同年9月6日にはSteam版も発売された。 ――登場人物―― マイス CV白石涼子 我らが主人公。 相変わらず記憶喪失なのは作品の伝統。 実は人間とモコモコのハーフであり、ベルトの力でモコモコにカメンライドできる。 つーか普通にハーフハーフ言ってるが、それってお前の親、獣か(ry 奇人変人の多い町でスグに順応できる辺り、この子も十分素質はあるんDA★ たまにショタコンしののめさんから女装をさせられそうになる。 シア CV福井裕佳梨 ヒロイン候補。 突然現れたモコモコを手当てしたり記憶喪失のマイスの為にお家を用意したりと思いやりのある女の子。 マイスは二つの姿共にお世話になっている。ウフフフフ 結婚相手決定後の新ムービーでは公式嫁かのような存在しない記憶扱いだが、 もちろんストーリー上では数あるヒロインその一でしかない。全部シアさんのおかげじゃないか…! プレゼントすると喜ぶのは花全般だが、雑草という草は無いとばかりに雑草も花扱いする。 愛妻弁当は鉄千輪。浮気すると剣草の種を混ぜると脅してくる。 ショコラ CV喜多村英梨 ヒロイン候補。 町の食堂の娘で、ラスクの姉。 子供っぽい外見だが、マイスよりも年上。エ"ェーッ!? 料理人である父親の影響か料理が得意。 だがそれ以上に食べることが大好きで非常に頑丈。 どれぐらいかというと、お腹が空いたあまり鉄を食べて食あたりで済むくらい。 立ち塞がる敵をペロペロキャンディで撲殺する漢女。 マリオン CV藤村歩(SP 小澤亜李) ヒロイン候補。 魔女であるMJマージョリーの孫。 人を治すためには魔法だけでなく医術も取り入れるべきという考えを持っている立派な娘。 問題はそのための人体実験を行うことくらいか。何かを成すには誰かの犠牲がつきものなんだよ。 なぁにショコラなら大丈夫、やられすぎて薬に耐性できてるよ(ドラマCD)。 カリン CV伊藤静 ヒロイン候補。 雑貨屋の娘。 常にダルそうで眠たそうにしている、てか寝てるダウナー娘。 面倒なのであまり喋らずに物事を進めようとするが本音はダダ漏れ。 都会に強い憧れを持ち、いつか町を出たいと考えている。 だが、常にめんどくさそうにしつつも毎日同じ時間に出荷物を確認しにくるなど普通に働き者。 不言実行って素敵やん?どこぞの町の大言壮語な風呂屋のオッサンとは大違いである。 戦闘ではほとんど戦わないけど。ただし仲良くなるとそれなりに戦ってくれるようになる。 ペルシャ CV遠藤綾 ヒロイン候補。 旅館の住み込み従業員として働くお風呂担当の女の子。 旅館を経営するしののめ、さくや親子とは血の繋がりはないものの家族同然の関係。 いつもハイテンションで天然なゆるふわ巨乳。歌うのが好き。はんはんふ~♪ 人間に見えるが実はマーメイド,雨に濡れると人魚フォームになる。 マーメイドなのでお魚料理をあげるととても悲しみます。 だがイカは大好物らしく、お風呂に浮かべる事があるほど。きっとマイス君のイカも大好物。 しかしデフォルト武器はマグロ …… 普段の明るい姿とは裏腹に実は天涯孤独で家族愛に飢えており、何気にトゥーナ以上に重い過去の持ち主だったりする。 さくや(咲耶) CV新谷良子 ヒロイン候補。 しののめの娘でぼったくりお土産屋担当。 決して(0M0)は関係ない。 マイスが敵のドロップアイテムを出荷するとそのアイテムが店頭に並ぶようになる。 ペルシャとは「ペルちゃん」「さくちゃん」と呼びあう程仲が良い。まれに「あくや」と罵られることも… 二人のやり取りはまるで漫才で、自覚があるのかその漫才を旅館の売りにしようと考えている。 どこぞの旅館の看板娘みたいに、母親の方が人気ある不憫な子。 ソフィア・ハラペニョ・ヴィヴィアージュ CV茅原実里 ヒロイン候補。 シリーズ通して登場するヴィヴィアージュ家の娘。 ある理由により思っていることと口に出す言葉が反対になる癖がある(例「大キライ」←意味「大スキ」)。ある意味ドМホイホイ。 説明書にも「仲良くなるほど罵られます」とか書かれている… もはやツンデレとか毒舌を超えて変人の域。だがそれがいい 言葉だけでなく嗜好も役に立たない空き缶や雑草と常人とは逆。好感度を上げるのは一番楽。 失敗作を食べさせると、某イケメン王国騎士顔負けな恐ろしい戦闘力を発揮する。 イオン CV戸松遥 ヒロイン候補。 素敵なガチムチであるカルロス兄貴の妹。 兄妹仲はとてもいい。 ……良すぎて若干シスコンブラコンな関係。 釣り堀屋を経営していてイオン自身も釣りが大好き。 ボーイッシュで口よりも拳が先に出るタイプ。 恐らくそのせいで兄貴は巨乳マッチョになったんだろう。 兄貴のキャラが濃すぎてイマイチ影が薄いのは内緒。 トゥーナ CV加藤英美里 鍛治屋ガジの武器屋に住み込みで働く無口な女の子。 お店の店員としては致命的なほど無愛想で勘違いされるが本当は心優しい。 日記を読むことが出来、仲良くなるにつれてその内容はニヤニヤ出来る。 一見ぼっち孤独のようだが、カリンとソフィアとは仲良しなのか祭りの日はいつも一緒にいる。 必殺技は一瞬で場の空気を凍らせる駄洒落魔法「エターナルフォースブリザード」 クルルファ CV中原麻衣 町とは離れたモンスターだけの集落に住む長老。くるるふぁさんじゅうななさい ある理由によりシアレンスの町とは疎遠になっている。 額に生えた角が特徴で眼鏡、他種族、長命種、甘い物好きとヴォエ萌え要素はたっくさんあるんだよ!! ダリア CV堀江由衣 ヒロイン候補。 村の外れに住む芸術家。村八分ちゃうわ! 遠く離れたセルフィアの町に音楽家の妹がいる。 実はシアレンス随一の戦闘民族で、ペルシャに負けず劣らずのおっぱい。 一言であらわすならば レ イ ン ボ ~ ♪ ! ―町の愉快な仲間たち― モニカ シアの妹。 お姉ちゃんっ子で人見知りが激しい。カムワヨッ! マイスの事も初めは怖くて嫌いだったが徐々に仲良くなる。 今作四大バグの一つである結婚出来ない要因…………!! ウェルズ シアとモニカの祖父で町の町長。シアレンス随一の花職人。 しっかり者なシアには何かと厳しいが幼いモニカには甘い。 モンスターのことはあまり快く思っていない。 非戦闘員だがマイスの不意打ちを余裕で躱すなど、相当な手練れであることが窺われる。 グルテン 町にある「トランレス食堂」の店主。店名はお察しください。 腕利きのシェフで旅館やヴィヴィアージュ家にも料理を提供している。 数少ない常識人の一人。ただしレシピパンは床に放る。とびっきりの営業スマイルで。 ラスク グルテンの息子でショコラの弟。 料理人を目指すには致命的に野菜が嫌い。 マイス涙目である。ヴエッヘェ! ヘーゼル 雑貨屋「ダイヤモンド」の女主人。 豪放磊落な肝っ玉母さんで、めんどくさがりの娘を叱りつつも心配している。 店名は実は………… しののめ 旅館「都」の女将。 常に物腰が柔らかくおっとりした大和撫子。今作四大バグその2 とても年頃の娘がいる母親とは思えないほど若々しく、そしてエロい。エロ過ぎる。 しかし何をやっていたのかその笑顔には逆らえない「なにか」がある………… さくやとペルシャには仕事にのみ厳しいらしい。 ヘーゼルとはママ友なのか仲が良い。 つれ歩くと砂漠くらいは余裕なその凄まじい戦闘力にgkbr間違いない(マイスとモンスター共に)。 好物はきのこ。マイス君の可愛いアレにも興味津々♪ マージョリー 魔法病院の経営者でマリオンの祖母。別名:MJ 名前については(ry 温和で朗らかな性格。若い頃は数多の男達を虜にした美しい魔女だったらしい。 非戦闘員ではあるものの最強クラスの実力者であることが窺え、町の歴史や魔法の知識にも詳しく、後々キーパソンとなる。 ちなみにマイスが高レベルでやられると、かのブラックジャックも真っ青な法外な治療費を請求してくる。 ドンチャコス(ry 大富豪ヴィヴィアージュ家の当主。 シリーズ通してヴィヴィアージュ家の方々は食べることが大好きで、ドンチャコスもよく食堂に入り浸っている。 そして若い頃は、今の姿からは想像も出来ない程イケメンなジェントルマンだった模様。 ソフィア同様の口癖があるが、こちらは主に否定語を用いるので彼女とは微妙に異なる。 まぁすぐに慣れマセン エリザ・ハラペニョ・ヴィヴィアージュ ソフィアの姉。 自宅の屋敷でファンシーショップを経営している。 家族みたく反対の事は言わないがそのセンスは中々ぶっ飛んでいる。 今作四大バグその3。ある意味トラウマメーカー。 ガジ 鍛冶屋「ガジ屋」店主。名前は(ry 鉱石が好きで商売は二の次、トゥーナがいないと経営もヤバいらしい。 トゥーナを見守る姿はもうお父さんである。 エリザに想いを寄せているが、彼女からは「この先何があっても一生良いお友達」と明言される。 カルロス 胸の谷間がセクシーな我らが兄貴。シアレンス一巨乳のいい男。 シスコンだが会ったばかりのマイスを兄弟と呼ぶなどとてもフレンドリー。 ラブ飲みドリンクを飲ませると熱い視線を向けてきて大変なことに…… 今作四大バグ中最大の結婚出来ない要因。 オンドルファ 集落に住む有角人でクルルファの部下。 いかにも裏切りそうな匂いがする名前と風貌だが、決して(0w0)とは関係ない。ナズェミテルンディス!! 魔法に詳しく後々キーパソンとなる。 ゼゼ 集落に住むお調子者なドワーフ族の少年。 整理整頓が苦手で部屋を散らかし放題。汚部屋。 めい CV釘宮理恵 1からのゲストキャラ。 マイスと牧場の名前を変えることができる。 ???「人生変えますか?」 ユエ CV前田愛 2からのゲストキャラ。 宿屋の2階で行商している。 運と金があれば序盤でもなかなかいい装備を手に入れられる。 婚約指輪を渡しても必ず受け取り拒否される。何故だ…… 追記・修正終わったら現実におかえりくださーいっ!>ω< △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんでガジさんと結婚出来ないんだろうな… -- 名無しさん (2013-09-03 15 50 18) カルロスが一番の巨乳なのに結婚できないという… -- 名無しさん (2015-02-16 06 44 03) 荒らしコメント削除 -- 名無しさん (2018-02-20 14 17 27) 前作までと比べて操作性が格段に上がってる -- 名無しさん (2018-09-12 21 15 54) HDリマスター製作決定おめでとう 4,5の結婚候補は良い意味でも悪い意味でも大人しい子ばかりだったな -- 名無しさん (2022-09-17 12 16 44) リマスターありがとう。ついでにしののめと結婚できないバグ直してくれ -- 名無しさん (2022-09-21 02 32 36) やっぱりマリオンは中の人変更か -- 名無しさん (2022-11-21 22 38 59) ちゃんちゃらおかしいよ〜 -- 名無しさん (2023-09-02 10 30 31) SPでダリアさんと結婚したら妹が音楽家やってるっていうセリフがあったけどDS版にもあったっけ?さすがに覚えてないや -- 名無しさん (2023-09-07 00 36 44) 名前 コメント
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ゲーム名 攻略情報 裏技情報 改造情報 Ocarina用コード集 Ocarina用コードまとめwikiのまとめ セーブ/メモリ編集 その他の情報 リンク 公式ページ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る セーブメモリ編集の所で仲良し度・ラブ度ってありますが これも抜き取ったデータに編集でしょうか? 一応Savegame Extractor(2.0)で抜き取ったやつでアドレス等を確認しましたが 私の認識不足なのでしょうか^^; ちなみに編集バイナリーにはBZを使用してます^^; あまり知識がなくてすみません^-^; -- (らぐな) 2009-10-24 11 39 40
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Wii ○バグ制限ルート タイトルでセーブデータを作成してから「THE END」と表示されるまで プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 カブ sm23233374 3 27 27" 2014年04月01日 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ルーンファクトリー オーシャンズ 【るーんふぁくとりー おーしゃんず】 ジャンル ファンタジー生活ゲーム 対応機種 プレイステーション3Wii 発売元 マーベラスエンターテイメント 開発元 ネバーランドカンパニー 発売日 2011年2月24日 定価 7,140円(税5%込) 廉価版 【PS3】PlayStation 3 the Best 2012年1月26日/2,940円【Wii】Best Collection 2012年1月26日/2,940円 判定 なし ポイント 『フロンティア』に目立った粗を改善・進化シリーズの売りの農業要素が不評シリーズ初の男性の攻略可能キャラクターが登場 ルーンファクトリーシリーズ 概要 プロローグ 特徴 評価点 問題点 総評 余談 概要 『ルーンファクトリー』シリーズ通算5作目、据え置き機としては2作目。時系列としては『フロンティア』の数年後にあたる。 今回の舞台は海に囲まれた島「フィーニス島」と、その周辺に広がるたくさんの小さな島。 プロローグ 精霊魔法の使い手アゼルとちょっぴりおせっかいな幼なじみのソニア。ある日2人は突如として現れた不思議な光に飲み込まれる。見知らぬ大木の下で意識を取り戻したアゼル。しかし、ソニアの姿はなかった。初めてなのにどこか懐かしいこの場所は…戸惑うアゼル。そんなアゼルの前に現れた女の子オデット。オデットの隣家を借りて島の町でしばらく暮らすことにしたアゼル。しかし、翌日町を揺るがす大きな事件が起こる。今まで誰も見たこともないような巨大な影が、町に落ちた日。アゼルの海を越える冒険が幕を開ける。 特徴 農業 今回は自宅前には畑は無く、特定の島で農業を行う。 農業用の島の「芽吹き点」で精霊魔法を使うことで芽吹かせ、野菜や果物などの作物を育てることができるようになった。 そのため今までの「畑を耕す」という作業は無くなった。 冬の島では作物は育てられないが、鉱石を作る事が可能。 モンスターに農作業をさせるには「なかよしクッキー」というアイテムが必要。これが無くなるとモンスターは作業をしなくなる。なかよしクッキーは雑貨屋にて安価で購入可能。 スピリット 無人島やダンジョンで集められる精霊。イエロー、ブルー、レッド、グリーンの四種類が存在する。 これらを牧場となる島に放つ事で、島の繁栄率を上げられる。繁栄率が上がればより多くの芽吹き点を解放できる。島によって、繁栄率が上がりやすいスピリットが違う。 前作のルーニーに近い存在だが、煩雑だった前作と違って今回は至ってシンプルなシステムとなっている。 アイテム合成 自宅に作業台を設置することで、料理、鍛冶、装飾、調合、大工等を合成でアイテムを作ることができる。 自宅以外でも作業台があり、自宅に設備が揃わなくてもそちらで合成を行う事ができる。但し、一度に使用可能な素材が極めて少ないので、本格的な合成がしたければ自宅に作業台を置く必要がある。 恋愛・結婚 本作でも恋愛対象キャラと仲良くなると結婚するイベントが用意されている。 様々なデートイベントがあり、選択肢によって会話が変化したりする。結婚をすると子供も生まれるようになる。 ヒロイン候補は従来通りだが、今作からは男性の恋愛対象キャラであるヒーロー候補も登場する。 前作では全キャラに「仲良し度」、恋愛対象キャラのみ「ラブ度」が設定されていたが今回はラブ度が統合され、仲良し度のみとなっている。 仲良し度はゲージで表示され、最大値まで貯まると全キャラに用意された「仲良しイベント」が発生し、一段階上昇する。 主人公分離(後述)まで、各キャラの仲良し度は一定までしか上がらない。分離後は結婚可能キャラのみ最大値まで上げられるようになる。 緑の巨人「ユミル」 海を移動する時はユミル(名前変更可)に乗ることになる。ユミルは海底に沈んだ島や沈没船を引き上げられる。 引き上げると、畑で農作ができるようになったり、ダンジョンが登場したりする。 海は非常に広大なので、町でサルベージする地点の情報を得て、それに基づいて航海を行う事になる。 ユミルを置いて拠点の島に帰還する事はいつでも可能であり、自宅からもユミルの上に即座に移動が可能。 島等を引き上げようとした際や航海中に巨大モンスターと遭遇する事があり、ユミルを操作して戦う。 この際は2D格闘ゲームのような視点となり、パンチとガードを駆使して戦う。間合いと攻撃のタイミングを読み、適格にパンチを当てなければならない。 敵はHPが僅かになると気絶し、フィニッシュ技を決める事が可能。異様に凝ったモーションで派手に勝利することができる。 モンスター モンスターに仲良しブラシを使って仲良くなると仲間にできるのは前作までと同様。 従来通りモンスターによっては副産物が収穫できたり、作物の世話等を行うことができる。 今回の農作業はモンスターに任せる形になるので、特に重要な要素となる。 モンスター小屋は最初からユミルの中に設置されているため、建設の必要は無い。 かわら版 宿屋「シスターズ」にあるかわら版で、住人からの依頼を受けることができる。 宝探しや、お使い、モンスター退治など依頼内容は200種類以上もある。 達成すると報酬がもらえる他、仲良し度も上昇する。ストーリー進行や仲良し度によって新たな依頼が出現する。 PS3版とWii版の違い PS3版はトロフィー機能に対応していてプレイの条件を満たすとトロフィーを獲得することができる。また、ネットワークランキングに対応している。操作方法は通常のコントローラーの他、PlayStation MOVEでも操作可能。 Wii版はPS3版のようなトロフィー機能やネットワークランキングはないが、PS3版のトロフィーに代わる「賞」が存在する。自宅にあるトロフィーを調べてベースレコードを選択すれば確認可能。 セーブデータについては両機種ともに15個までとなる。 その他の追加点 各時間帯につき一回ずつ、住民の近くを通った時に挨拶ボイスが聴こえるようになった。 但し、そのまま話しかけると同じ挨拶をまた聞く事になるので、少々不自然ではあるが。 好感度に応じて挨拶台詞が変わったり、しばらくぶりに話しかけると「久しぶり」と言われるなど、細かい追加要素もある。 1~2日話し掛けなかっただけでずっと会ってなかったような反応をされる場合もある。狭く人口の少ない島と考えれば自然か。 主要キャラとなる住民以外に、キャラクターアップの無いモブNPCも町に姿を見せるようになった。 前述した例以外にもシステムが簡潔化、シンプルにまとめられた。 前作では冷蔵庫、保管庫など、アイテムの種類によって保存用アイテムボックスが複数存在したが、今回は一つの保管箱に統一された。鉱石と食料品を一緒にしまえたりなどと違和感はあるが、簡単で便利。 また、合成の際は保管庫にある素材を取り出さずそのまま使用可能になった(自宅のみ)。 アイテムのレベルが無くなり、通常か星付きのレアかの二種類のみとなった。卵やミルクなどを生産するモンスターは仲良し度をいくら上げても生産アイテムは変わらない。 モンスター小屋を建てる必要が無いため、材木の概念が無くなった。自宅を増築する時も必要なのは現金だけ。 評価点 前作『フロンティア』からの改善点 グラフィックが改善されている。『フロンティア』と『オーシャンズ』のゲーム内の文字を見比べてみると分かりやすい。 マップ移動の際のロード時間が大幅に短くなっている(前作は10秒強あったが、今作は3秒程度)。発売元を同じくする『朧村正』のロード速度を目指したとのこと。ちなみにHDDインストールには非対応。 リングコマンドの登録可能数が増えた。 モンスターを同時に3体まで冒険につれていくことができる。 主人公の移動速度、動作がかなりスピーディーになっている。前作よりもスムーズに収穫を行う事が可能。 シリーズ初の「女性主人公」、および「男性の攻略可能キャラクター」が登場。 それによってゲーム性が広がり、今までにないプレイスタイルが可能になった点は大きな評価点である。 但し、ゲーム開始時に主人公の性別を選択するのではなく、「男性主人公アゼルの肉体に女性主人公ソニアの魂が同居」する形となっている。従って、基本的にはアゼルを操作する(ソニアも他者との会話は可能)。 エンディング後のイベントを進める事で二人は分離し、以降はどちらの主人公でプレイするか選択可能。選択しなかった方は恋愛対象キャラになる。 よって、ストーリー中のソニアは「もう一人の主人公」と言うよりは「常に主人公と行動を共にするヒロイン」と言ったような位置付けである。 ゲーム的なメリットは特に無いが、攻撃の時には一緒に掛け声を上げたり、「そろそろお昼だね」などと時間を知らせてくれたりなど、何かある度に声を掛けてくる。 ソニアの元気且つ優しいボイスの数々は、ダンジョン探索における孤独感や不安感を和らげる清涼剤的な役割もある。また、「3時だよ~」など毎日同じ時間に聞かせてくれるフレーズは一種の安心感を与えてくれる。それだけに分離後の寂しさは大きく、逆にソニアを主人公に選んだ場合は何とも言い難い感覚を覚えるだろう。 岩崎美奈子氏のキャラクターは好評。 パートボイスとはいえよく喋り、よく動くようになっている。 仲良しイベントやかわら版の依頼など、サブイベントもかなり充実しており、キャラの掘り下げも積極的に行われている。 ラスボス戦では仲良し度の高いヒロイン候補、ヒーロー候補達が主人公に力を与えてくれるという熱い展開もある。 男女の主人公両方が登場するため、選択しなかった主人公との恋愛が可能。これは次回作以降には受け継がれていない要素である。 『フロンティア』のキャラクターのうち3人がゲスト出演している。 それらのキャラに話しかけると、その日のみBGMが『フロンティア』のものに変わる。前作をプレイした人はトランルピア村での日々が蘇る演出である。 BGMの評価も高い。 主人公2人に合わせてオープニングも曲、アニメ共に2つ用意されている。 オープニング曲は明るく爽やかだった『フロンティア』とは打って変わって、二曲とも静かで緩やかな曲調である。アニメもそれぞれの主人公の性格に合ったものになっている。 一方でゲーム中のBGMは「白い石畳と海の町」という本作の舞台を反映した爽やかで開放的なものが多く、ゆったりとした田舎の雰囲気だった『フロンティア』とはまた違った独自の趣を演出している。 また、夜の酒場でヒロイン候補の一人・リリに一曲頼むと『フロンティア』のBGMのアレンジが聴ける。 ユニークな祭り。 本作も様々な祭りが用意されている。据え置き機だからこそ価値がある水着コンテストと言ったものまでも。 海鎮祭ではなんと非恋愛対象キャラとの新婚生活の(夢を見る)体験をできるというぶっ飛んだ要素がある。ほんの一時のイベントとは言え、子供や人妻、オッサン、前作からのゲストキャラとすら結婚する事が可能(しかも同性も可)。まさか、シリーズでよく囁かれる「結婚できないバグ」への対策なのだろうか…? ただ、その選択肢が出現するのがランダムなのが惜しい所。 アクション性の向上。 後方視点の3Dアクションとなり、2段ジャンプを駆使する爽快なアクションになった。 直接攻撃の武器は双剣、両手剣、居合刀、斧(ハンマー)、槍の5種類があり、それぞれで使い勝手が異なるため、各武器の特徴を活かした戦い方が楽しめる。 片手剣は無くなり、過去作で登場した種類は双剣に統合された。また、武器は両手持ちが基本なので盾も存在しない。 前作では素早い攻撃が可能な片手剣以外の近接武器はやや癖が強かったが、全体的なアクションの高速化による重量級武器の使い勝手の向上・軽量武器では手に負えない集団戦が多くなりがちな今作の特徴もあり、状況によって武器を使い分ける戦略性が増した。 杖も存在し、装備する杖ごとの魔法を発射できる点は前作同様。 緊急回避も導入され、攻撃のキャンセルや瞬時の移動にも使用でき、スピーディな戦闘が可能になる。 段差の部分に移動するとオートジャンプが行われるようになった。 道具のショートカットができるようになった。 今回はHPが0になって倒れると病院ではなく自宅で目覚めるようになった。前作のように怒られる事もない。 公式サイトで今作の戦闘は「テンポ」「爽快感」「スピード」がポイントとされており、簡単操作でコンボを繋げられ、アクションが苦手な人でも爽快なバトルが楽しめる。 但し、それに伴って敵の物量が旧作より圧倒的に増え、袋叩きにされる事も多い。また、ボスの攻撃力も全体的に高い為、簡単にはクリアはできない。装備の強化やモンスターの育成が大事なのは従来と同じ。 問題点 農業要素の大幅縮小。農業あってのルーンファクトリーシリーズなのに。 従来のルーンファクトリーでは耕し、種まき、水やり、収穫等を全てプレイヤーが行う形だったが、畑仕事は仲間にしたモンスターがほとんど行なってくれるので、プレイヤーが農業している感覚があまりない。 プレイヤーがする事は「魔法の杖で芽を生やす」「モンスターが生産した木や鉱石を採取する」「収穫するor収穫箱から作物を取り出す」「モンスターのなつき度を上げる」くらいしかない。 そのため、前作品まであった「作物の種」「クワ」「じょうろ」が存在しない。 当然、ダンジョンの畑も、そこに発生するルーンも存在しない。従来のようにダンジョンで作物を育て、ルーンでRPを補給すると言った事が不可能に。 過去作では作るのが非常に難しかった作物も、実りさえすれば簡単に作れてしまう。これを作り甲斐が無いと取るか、楽ととるかはその人次第。 また、主人公が農作業をしないので、天候や季節があまり意味を成さなくなった。 農業用の島は四季に合わせて四つ存在する。島の気候は固定なので、実際の季節が何であろうが農業には関係しない。そもそも作物は気候に関係無く作れてしまう(勿論、気候によって作りやすい作物の種類が変わるといった違いは存在する)。 水やりも必要ないので、雨が降っても住人の行動パターンが変わるぐらいしか影響が無い。勿論、台風も起こらない。 できる作物はモンスターの気まぐれなので、狙った作物だけを生産することが難しい。 モンスターの種類を選別すればある程度は狙える。モンスターの好感度が高くないと作ってくれない作物もあるので、新しい作物を作りたければ新しいモンスターを仲間にする必要がある。 ユミルによる航海・探索が単調。 一応本作における目玉要素である巨人ユミルによる海上探索だが、その内容はかなり味気ない。 本作の拠点であるフィーニス島の周辺海域には当初は島がひとつも存在せず、ユミルによるサルベージで海底に沈んだ島を発見していく形式なのだが、この仕様のため 海上を進んでいても新しい島の影などは一切見つかることはない。見渡す限りの水平線が広がる海を目的地点まで延々と歩いていくことになるため、視覚的に非常に退屈。 メインシナリオの進行に関わらない多くの小さな島は「一時サルベージ島」という扱いで、探索の際はユミルが島を持ち上げた状態で上陸し、帰る際には再び海底に戻してしまう。このため『DQVII』のような「初めは何も無い海上に島を浮上させていく」という楽しみも薄い。エンディングまでプレイしても海上に姿を見せている島は農業や採集に関わる島・ダンジョンのある島などのごく数ヶ所だけである。 一時サルベージ島は(かわら版の依頼に関わるものを除いて)イベントが起こることはほとんど無く、ダンジョンと呼べるかも微妙な小さな探索スペースにモンスターと宝箱がある程度で、いまひとつ探索の楽しみに欠ける。沈没船や意味深な空中庭園のある島などは初見でこそインパクトが強いものの、上陸して探索しても特に掘り下げがあるわけでもないため、航海に慣れる頃には感動も薄れてしまいがち。 島のサルベージには「ユミルで海上を叩く → 付近にサルベージ地点があれば海面に泡が発生するのでそこを調べる」という工程を踏む必要があるため、大海原をノーヒントで歩いて新しい島を発見することは困難。 このため自主的に航海する意義が薄く、必然的にかわら版で依頼のあった時にだけ指定された場所に出向くだけになりがち。仮に先んじてサルベージしたところでその時点では特にイベントが起こるわけではなく、後々依頼を受けてから再訪するという二度手間になってしまう。 当然ながら、島々はサルベージするまでは海に沈んでいるため「島に住む住民」などが居ることは無く、島関連のかわら版イベントの内容の薄さにも繋がってしまっている。 言ってしまえば島々が海底に沈んでいるという設定がいまひとつゲーム的な面白さに繋がっていない。かなり特徴的な設定の割にさほど本作の物語に絡んでくるわけでもない(*1)ため、少々設定倒れの感がある。 先述の通り航海中に巨大モンスターに出くわすこともあるが、ユミルによる2D格闘戦闘は良く言えばシンプル、悪く言えば大味なためこちらも飽きやすい。 ダンジョンのデザイン・構造が単純すぎる。 今作のメインシナリオのダンジョンは「精霊殿」とよばれる4属性の遺跡なのだが、いずれも色合い以外はほとんど変わり映えのしない小綺麗な遺跡のデザイン。 内部の構造も基本的に四角い広間同士が通路で繋がっているだけの単純かつ平面的なもので、仕掛けも「スイッチを押して開く扉」がほとんどであり極めて単調。 『フロンティア』のダンジョンは本作と同じく遺跡ではあっても 所々が崩れて草木に侵食された「わかくさの遺跡」、溶岩の流れる「つるくさの遺跡」とそれぞれ個性的だったのだが…。 そんなダンジョンだが、広さだけは後半になるにつれてべらぼうに広大になっていく。それでいてどこを向いても景色がほとんど変わらないため非常に迷いやすい。 カメラワークが悪い。 今作では視点は基本的に自動で動く。ボタンを押せばカメラが正面を向くが、多くの3Dアクションゲームでよくある「右スティックで視点移動」は出来ない。そのため不便という意見がある。 ユミル操作時に、「バードビュー」と言う俯瞰視点を開け、そこから目的地を指定して自動移動させる事ができる。しかし自動移動するよりも、プレイヤーがダッシュさせた方が早いので、バードビューでユミルを目的地の方角を向かせ、後は手動でダッシュするのが効率的である。 …と行きたい所だが、バードビューを開くとカメラが必ず北を向いてしまい、勿論手動で視点移動はできない。その状態でユミルを走らせるとすぐに方角が判らなくなる。 苦肉の策で、ユミルを目的の方角に向かせた後、一旦主人公の視点に切り替え、再度ユミル視点に戻すと言う手があるが、なんとも面倒。 Wii版ではWiiリモコン+ヌンチャクという操作なので、更に不便に感じやすい。 オートジャンプが追加された関係で難点もある。 段差ではオートジャンプが暴発することがある。もし付近にアイテムがあっても非常に拾いにくくなってしまっている。 崖や急斜面などではオートジャンプが連続で発動し、操作しづらくなる事も。主人公が回転し続ける様は見てるこっちが気持ち悪くなりそう。 依頼などでアイテムを受け取る際、ボタン連打してしまうとそのまま相手にあげてしまう事がある。 貴重品もあげてしまう場合があるため、ここはプレイヤーが気を付ける必要がある。 アイテムやモンスターのグラフィックは前作『フロンティア』からの使い回しが多い。 一応、本作は前作と違って視点が目まぐるしく変わる為、同じグラフィックでもある種の新鮮さがある。 PS3版はHD解像度での出力ができるものの、グラフィックはWii版とあまり変わらないため(同ハードの作品と比べると)粗く感じる。 但し、背景や人物などのグラフィックはルーンファクトリーの雰囲気に合ったものになっている。 イベントシーン等でのキャラクターのアップが2Dから3Dに変わったのだが、やはりこの手の変更の例に漏れず「2Dの方が良い」という意見も少なくない。 身に着けているアイテム等も表示される、モーションによりキャラの感情が良く分かるなどの3Dならではの長所もある。 「竜のほこら」の利用制限が厳しい。 街の施設の一つ「竜のほこら」では、お供え(現金)と引き換えにドラゴンに「お願い」をする事ができる。指定位置にユミルを運んでもらう、敵のアイテムドロップ率が上昇するなど、多少値は張るが便利な機能がある。 しかし物語が中盤に差し掛かった頃になるとドラゴンが去ってしまう為、利用できなくなる。そして再び利用可能になるのはエンディング後。 中盤と言うと、海もだいぶ開拓できて島間の移動が大変になり、合成の環境も充実して本格的に素材集めをしたくなる時期である。そんな時期から利用できなくなるのは不親切としか言い様が無く、エンディング後に再開しても今更感が否めない。 男女主人公制の仕様がかなり独特で、女性主人公でのプレイや男性キャラとの恋愛までの道のりが非常に長い。 主人公分離のイベントがエンディング後なので、それまでは「男性主人公を操作&女性主人公のコメント付きのプレイ」しかできない。分離イベント達成までも結構手順が多く、そこに至るまでは本当に長い。 当然と言えば当然だが、結婚やデートは主人公分離後しか出来ず、女性キャラとの恋愛であってもクリア前は不可能。 ヒロイン候補はソニアを含めて10人と従来ほどの人数がいるが、ヒーロー候補はアゼルを含めてもたった4人しかいない。 更にアゼル以外のヒーロー候補達のキャラ付け・設定もやや癖が強め(余談で後述)で、勿論好みにもよるがソニアに切り替えた後で攻略したい気になるかは微妙な所である。 また、クリアまで数十時間の長丁場をずっとアゼルでプレイしておきながら、急にソニアに切り替えるのでは感情移入の切り替えがしにくい。一心同体だったとは言えあくまでプレイヤーはアゼルとして行動し、ソニアはパートナーのような存在であったので、切り替えるという事はプレイヤーの立場が突然パートナーと入れ替わるようなものである。 ずっとアゼルで冒険や農業をしてきたのにアイテムや能力の全てをソニアに明け渡して、以降はソニアが仕事や冒険の全てを引き受けると言うのも、ゲーム的な都合とは言えかなり変な話(*2)ではある。理由付けも特に無く、分離時にプレイヤーが「どっちにするか」を選ぶだけ。 その為、乱暴な言い方をすれば「女性主人公でのプレイ」も「男性キャラとの恋愛」も、クリア後のおまけ要素のようなものなのである(*3)。 女性キャラについてもエンディング後までは本格的な恋愛ができないので、旧作より不自由と言える。 公式PVでは「途中で選択できる」と語られているが、ED後を「途中」とは普通は言わない。本シリーズはED後もエンドレスでプレイ可能なため、ある意味では間違っていないが…。 次回作『4』は主人公は男女それぞれしか存在しない世界であり、主人公同士の絡みや恋愛こそ無くなったが、最初からどちらでプレイするか選択可能になった。 小ネタや細かい演出がいくつか廃止された。 前作では町にあるオブジェクトを調べた際に他のキャラがコメントを付け加える事があったが、本作では無い。調べられるオブジェクトが多い割には、返って来るのは主人公の同じコメントだけである。 温泉での盗み聞きイベントは健在であり、今回は聞くのも任意で、RP減少のデメリットも無い。 …が、イベントの発生自体がランダムになってしまい、しかも確率は低め。主人公もこれと言った反応をしないので味気ない。 鍛冶や調合の際の主人公のモーションが無くなり、棒立ちしたままアイテムを合成すると言う不自然な構図に。 住民に話しかけた際、時間帯ごと最初の会話であれば「おはよう」「こんにちは」などと挨拶をされるのは前作と同様。 しかしその際は挨拶の一言だけで会話が終わってしまう事が多い。仲良し度アップの為に日課的に話しかけているだけの場合ならテンポが良く好都合だが、ちゃんとした台詞を聞きたい時には再度話しかけなければならず却って煩わしい。 恐らく、前作の反省からテンポやスピーディーさを重視した結果だろうが、少々重視し過ぎたのか別段問題でも無かったような所まで削られ、味気なさが一部に生じてしまった印象がある。 最後まで明かされない謎がある。 住民達の詳しい設定はしっかりと語られる一方、メインストーリーに関しては曖昧な部分が散見される。ラスボスの正体や、主人公二人が一つの身体を共有してしまった理由など、明確には語られず終いの謎が多い。 ラスボスの正体に関してはラスボスが遠回しに語るが、そのラスボスが最期に語るそれまで聞いた事の無い単語や思わせぶりな台詞については結局何も明かされない。 + ラスボスに関して(ネタバレ) 本作の敵役であり、ラスボスである「仮面の男」だが、ラストバトル中に仮面を取った事で実は男ではなく女であった事が判明する。 正確にはラスボスの本体はその「女」の体に乗り移った意識体なのだが、その意識体の方も性別不明で、そもそも性別という概念があるのか自体が怪しい存在である(*4)。 ラスボスはラストバトル直前まではローブを羽織っているので体格からも性別は分からず、「男」というのは単に口調と雰囲気がそれっぽいから便宜上そう呼んでいただけである。良く言えば「悪人は男に決まってる」という先入観を逆手に取ったサプライズとも言えるが…。 にも拘らず、正体が判明してもラストバトル時の名前表示が「仮面の男」のままというのは違和感が強い。 性別不明の相手(主に敵)をとりあえず「男」と呼び、後で実は女だったと明かすミスリード演出は他作品でも見受けられるが、正体を明かした後も「男」と呼び続けるのは本作くらいであろう。 その原因は他に呼び名が無いからだが、それも正体を遠回しにしか明かさない所為である。はっきり明言すれば、その正体の方の名前で呼べば良いのだから。 その他の不満点。 前作にはあったイベントスチル(一枚絵)が無くなった。立ち絵が3D化した為かもしれないが、従来通りのセルアニメは普通にある訳で。 また、アニメムービー数も大幅に減少。恋愛対象キャラとの出会いを描くアニメが無く、結婚式のアニメも手しか映らない汎用のもののみ(*5)になってしまっており、総合的には前作と比較にならないほど減っている。 仲良しイベント後はソニアが一言コメントを添えるのだが、これがイベント内容と合っていないケースが散見される。 険悪な雰囲気で終わったのに「良かったね」、良い感じに仲良くなったのに「ふ~んだ」「どうしよう…」などと、まるで皮肉や嫉妬のようなボイスが出る事が多々。断っておくと、ソニアはそのようなキャラではない。 細かい点だが、操作中のソニアに違和感がある。 ソニアの操作中のモーションがアゼルの使い回しであり、特に立ち姿や歩き方などが男性寄りで、女の子にしては雄々しい。その一方でイベント中やNPC化した時は普通に女の子らしいポーズや動きになる。気にしなければそれまでだが意識し出すと気になってしまう。 また、戦闘時のボイスの口調が普段と異なる。通常は「~だよ」「~だね」という口調で一貫しているが、戦闘ボイスでは「~わ」「~わよ」と言った口調になり、キャラが少々ブレている。 総評 据え置き機第二弾だけあり、前作『フロンティア』の粗を多く改善。全体的にシンプル且つスピーディーなプレイが可能となった。しかし、シリーズの売りである農業パート関連が成功したとは言い難く、「前作の正統進化」と素直には言えない作品となった。 また、シリーズ初の男女主人公制も限定的であり、売りとして前面に押し出すには弱いので、それ目当てに買うのはお奨めしない。 レビューサイトでは、本作の前に発売された『ルーンファクトリー3』のプレイ・未プレイで大きく評価が分かれる印象である。 もし興味があるなら、初めから「ルーンファクトリーらしい農業生活は送れない事」「主人公の選択はクリア後まで出来ない事」を考慮した上でプレイを検討すると良いだろう。 余談 ルーンファクトリーシリーズは今作で初めて「男性の攻略可能キャラクター」が登場したのだが、上述した通り攻略可能キャラクターは人数は男女で偏りがある。これに関してプロデューサーのはしもとよしふみ氏は公式ブログにて「今までの男性主人公の相手は少なくする訳にはいかない」と述べていた。 一方、次回作の『ルーンファクトリー4』では女性主人公でのプレイが本格的に可能になった関係か、攻略キャラクター数が男女で均等化され、以降は本家である牧場物語シリーズと同様に男女どちらの主人公でも平等に楽しめるスタイルとなっていった。 しかし本作の時に上記の発言をした事が仇になり、「ヒロイン候補を減らされた」という不満を抱く一部ファンからそれを引き合いに出して批判される格好になってしまった。詳しくは『4』の記事を参照されたし。 PS3版では『3』と同じくインターネットランキングが存在し、更には結婚候補キャラクターの人気ランキングも存在するのだが、キャラクターの人気不人気が露骨に分かる結果となってしまった。特に「男性の攻略可能キャラクター」は顕著である。 本シリーズをギャルゲーとして捉えているプレイヤーがメイン購買層だったと言う事もあるだろうが、アゼルを除くヒーロー候補3人はヘタレかトラブルメーカーしかおらず、好みが分かれそうなキャラ付けになっている。 兄貴肌のトレジャーハンターのジョーはいい年扱いて悪戯好きの大人げない悪ガキ風キャラ。美男子の商人のジェームスは商才に乏しく家計は妹頼りのシスコン。真面目な雑貨屋経営者のビスマルクは人見知りで姉に振り回されるヘタレと、全体的に頼りなく好感の湧き辛い設定が多い。乙女ゲーで想起されるような「格好良い」「頼り甲斐がある」と言ったようなヒーローのイメージとはかけ離れており、そういった点を求めたプレイヤーも落胆させたのだと思われる。 勿論、彼らにも彼らなりの魅力はあるのだが、能力や人格が優れていたり親しみやすいキャラ付けが多いヒロイン候補達に比べるとネガティブな(言うなれば「ダメな」)面の方が強調されている印象が強く、今回はただでさえ人数が少ない中でキャラ付けが偏っていると言わざるを得ない。恐らく開発陣がまだ女性視点の恋愛ゲームの感覚を掴めていなかったのだろう。 この点はヒーロー候補が増えた次回作以降で改善されていく。
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ルーンファクトリー オーシャンズ メーカー マーベラスエンターテイメント 発売日 2011年2月24日 対応機種 PS3.Wii ルーンファクトリーシリーズ??の一つ 大海原を開拓しながら、作物を育てたり島を発見したりしたりながら、冒険や恋愛などを楽しめるファンタジー生活SLG Wii ら行 プレイステーション3 PR With You - ルーンファクトリー オーシャンズ特別盤